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陰影礼賛~対立するRestaurant japonais

八千代主人の独り言

弊館のベースは商家私邸です。他よりもちょっと贅沢なだけの民家(町屋)ですから、商用転化には自ずと限界があります。

目的を料亭 Restaurant japonais と定めた新造物にはとてもとても敵いません。夜さりそこへと登楼すれば誰しも心が浮き立ちます。あのワクワク感、気持ちの昂ぶりが、”ここ”では感じられない。理由は”闇”。

日本の住家屋は構造上、物の影を多くうみます。”闇”は今日的基準からすれば”悪”です。よく計算された間接照明群が、後者の場合、家中の一切の暗部を消しさっています。

They change the night into day, saying “The light is near” in the presence of darkness.(Job 17-12, Bible)

その者たちは夜を昼に変え、闇のなかで光が近いと告げるだろう

(旧約聖書「ヨブ記」17-12)

あかるい廊下を歩けばレッドカーペットを渡るかのよう。座敷上座を占めれば太守の気分。あかるい室内外に利用者の心悸は亢進し、ますます酒食がすすみます。

写真は弊館内昼の情景。暗い。しかし、こころが落ち着きます。
日本人ですから。日本人ですもの。

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