松坂城跡

未分類

第22回松阪薪能終了 『異形の父性』2

一人待つ紗那王の前に現れたのは、黄金の衣装に身を包み、辺りをはらう威厳に満ちた異形のもの。鞍馬天狗。照明の加減ではあるのでしょう、金色に光る眼光の鋭さに身のすくむ思いです。演じているのは人であるはずなのにそこにいるのは人ではありませんでした...
未分類

第22回松阪薪能終了 『異形の父性』1

八月最後の日曜日、「第22回松阪薪能」が松阪公園野外音楽堂にてとり行われました。日が落ちると辺りは秋の気配につつまれ、篝火のぱちぱちと火の爆ぜる音に混じり秋虫の声が聞こえてきます。夕闇に浮かんだ美しい能舞台。私は午後7時過ぎに行くことができ...
未分類

八千代創業年の謎

松阪には「夕刊三重」という地元紙があります。松阪小津組・矢野隆登志氏寄稿「小津と梶井のパノラマ」という連載に興味深い内容があったので御紹介します。「小津」は映画監督の小津安二郎。「梶井」は小説家梶井基次郎。松阪に縁の深い2人の視点をならべて...
未分類

本居宣長旧宅「鈴屋(すずのや)」

松坂城址の一角にある本居宣長記念館に隣接する場所に、かつては魚町にあった宣長の旧宅を移築・公開しています。宣長は鈴をことのほか愛し、学問に疲れたときは鈴を振りその音色に癒されていたそうです。鈴好きな宣長は書斎を『鈴屋(すずのや)』と号しまし...
未分類

梶井基次郎「城のある町にて」

今、空は悲しいまで晴れていた。そしてその下に町は甍(いらか)を並べていた。独自の視点と詩的文体が特異な存在感を醸しだす近代の作家、梶井基次郎といえば「檸檬」があまりにも有名ですが、その代表作の1つ「城のある町にて」は松坂城跡が舞台になってい...