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斎宮~時空を超えた歴史との邂逅

四方山話



もう少し斎宮歴史博物館の御紹介をいたします。
先回の記事の特別展は「特別展示室」にての公開でした。
斎宮歴史博物館にはその他に「展示室1」「展示室2」
「映像展示室」があります。
立体的な展示物やお子様向けの土器パズルなど
面白い展示がいくつもあってずいぶんハイテクな
博物館だなぁ、というのが第一の感想でした。

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実在が確認されている最初の斎王は大来(大伯)皇女
だそうです。大来といえば・・

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天武天皇と大田皇女(天智天皇の娘)との間に
生まれ、同母弟に大津皇子がいます。
人心を集めた大津でしたが天武天皇が亡くなると謀反の
疑いをかけられ処刑されてしまいました。
死の直前、大津は斎王である姉の大来に会いにきます。
その時、姉が弟の運命を慮って詠んだ歌が万葉集に
残っています。

 わが背子を大和に遣るとさ夜深けて 暁露にわが立ち濡れし
 二人行けど行き過ぎ難き秋山を いかにか君が独り越ゆらむ

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現在の斎宮は駅もあり、道も通り、住宅街もあります。
しかし当時はどうだったのでしょう?月明かりがなければ
恐ろしく暗く寂しい道程だったのではないでしょうか。
待ち受ける運命を予期しつつ、後ろ盾を失った姉弟は
何を語り合ったのでしょう。それが物語の中の話ではなく、
嘗てここで起こった事なのだ、と思うとなんともいえない
寂寥感が押し寄せてきました。
文字で読むだけでなく、実際その地に立ってみるということは
大変意味のあることだと思います。

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当時の装束を再現したものや出土品の展示なども興味深いものでした。


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どれもこれも非常にシンプルで 実に美しいです。
眺めていると時の経つのを忘れます。

ちょうど上映が始まる時刻になったので「斎宮を歩く」という
映像をみました。他には「斎王群行」「今よみがえる幻の宮」
と計3本あるそうです。

斎宮跡は非常に広いのでウォーキングコースにちょうどいい
かもしれません。私が行った日も非常に天気のよい日だった
ので気持ちよかったです。

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