斎宮歴史博物館「伊勢物語　狩の使と斎宮」

念願の斎宮へ行ってまいりました。

お目当てはこれ。
開館に二十周年・国史跡斎宮跡指定三十周年記念特別展
【伊勢物語　狩の使と斎宮】　Ｈ21/10/7～11/23まで。

歴代天皇に代わり伊勢神宮に仕えるため都より遣わされた未婚の皇女を斎王、斎王の宮殿と役所があったところが斎宮です。飛鳥から南北朝まで続きました。王朝文化華やかなりし頃、繰り広げられたであろう様々なドラマはまた多くの物語を生み出しました。

その一つが伊勢物語第六十九段狩の使（かりのつかい）です。

伊勢物語といえば当代きっての美男子、いえ和歌の名手
在原業平らしき「男」を主人公とした歌物語です。
その中でもセンセーショナルな斎王との禁断の恋を描いた段の
特別展とあらば是非・・・と斎宮に向かいました。

松阪から伊勢街道を車で約３０分。
緑に囲まれた斎宮歴史博物館に到着です。

今日は非常に天気がよくて格好のドライブ日和でした。

肝心の特別展はというと・・・撮影禁止でしたので展示物の写真はありません。数々の絵巻物と正面奥の屏風が特に目を引きます。
色使いもはっきりと非常に美しいです。
しまった・・・伊勢物語、予習してくるんだった・・・。
遥か彼方の学生時代の記憶をたどりながらため息をつきつつ眺めておりました。和紙というのはどれくらい耐久性があるんでしょうね。保存状態も大変よく、これらを手にとって読んでいた人はどんな人たちなんだろう？と考えたら不思議な気持ちになりました。

斎宮歴史博物館はこの特別展が終了した後、１２月１日から来年の３月末まで耐震補強工事のため臨時休館となります。暫くは見られなくなるのでこの機会に是非足を運ばれてはいかがでしょうか。