清流櫛田川沿いの、松阪市の庄町という場所で150年以上酒造りを続けていた歴史ある蔵元、清水酒造場さん。八千代はずっとこちらの蔵元さん一本で取引させていただいておりました。
こちらは八千代公式HPに掲載されている勲泉大吟醸ご紹介の一文です。
奈良との県境に位置する森のまち飯高、お茶と農のまち飯南、そして松阪の穀倉地帯を貫いて伊勢湾にそそぐ清流櫛田川。その流域の小邑「庄」(しょう)において代々造り酒屋を営む清水酒造場。創業は幕末、土地の庄屋で、鳥羽藩の御用商人であった下倉浅右衛門が始めた酒蔵。 勲泉はこの蔵のオリジナル・ブランド。勲功の泉が名のいわれ。大吟醸は蔵の秘蔵酒。山田錦を40~50%自家精白し、瓶詰までの全過程を手作業でおこなう本物の手造り特醸品。 「米から出る味を大切にしたい」というのが、御主人の頑固であり、理想。蔵元のご厚意で少量生産していただいている特醸酒です。香料等の添加は一切なく、100%手造りによる昔ながらの大吟醸です。お米そのものに由来する、馥郁とした吟醸香がお愉しみいただけます。
私が最初にこちらにきて、清水酒造場さんの「勲泉大吟醸」を頂いた時の驚きは忘れられません。まるで上等のマスクメロンのような、芳醇な香りと気品のある味わい。それまで呑んだことのないような清冽なお酒でした。
弊館でこの大吟醸を召し上がられたお客様から、ぜひまた呑みたいので連絡先をと問われお伝えしたことが何度もございますし、ご来館の折は必ずご注文される方も沢山いらっしゃいました。
残念ですが今年から暫くお休みされるそうです。これが最後と頂いた原酒も先日終わってしまいました。
…さて、困った。
三重県には美味しいものが沢山あります。伊勢海老・オコゼ・天然真鯛などの高級魚からアワビや岩牡蠣などの貝類に言わずと知れた松阪牛、猪肉や鹿肉などのジビエ、沢山の新鮮な野菜…繊細な味わいの高級魚から磯の香り豊かな貝にサシの甘さが際立つ松阪牛。それらに負けず劣らず尚且つ料理を引き立たせるお酒。そんな我儘なリクエストに答えてくれる地酒があるでしょうか?
こうして勲泉に代わる美味しいお酒を探す旅が始まりました。そう簡単に見つかるでしょうか…?
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