今週末の土曜と日曜、6~7日にお隣の明和町にて「斎王まつり」が行われます。
歴史や文学に詳しい方は「斎王」と聞いただけでピーンとくるかと思いますが歴代天皇に代わって伊勢神宮に祭られている天照大神にお仕えする巫女で、多くは天皇の近しい未婚の皇女の中から選ばれます。
恋に疲れた六条御息所が源氏との別れを決意し、娘の斎宮任命とともに都を離れ伊勢へ下る準備をしているところに源氏が尋ねていく「野々宮の別れ」は源氏物語屈指の名場面ですよね。
神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがえて折れる榊ぞ
都から斎宮への道すがら六条はどんな思いでいたのでしょうか。源氏物語はあくまで「物語」、つくりごとではありますが、歴代の斎王の運命を思うとなにやら胸の詰まる思いがします。
斎王まつりのハイライトは選ばれた斎王が都から斎宮へと下る旅路を再現して行われる「斎王群行(さいおうぐんこう)」です。平安絵巻さながらにとりおこなわれるとても雅やかな道行き。斎王はじめメインキャストは毎年オーディションで選ばれます。十二単に身を包んだ今年の斎王もさぞかし美しいことでしょう。
当日のお天気が少し心配ですが、今週末にこちらにご旅行を予定されている方は是非行かれてみてはいかがでしょうか。
コメント