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本居宣長記念館夏の企画展「宣長の探究心」

松阪の偉人

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国学の大人本居宣長は松坂本町に生まれました。(松阪は当時は「松坂」と表記)

夏の企画展「宣長の探究心」を開催中の本居宣長記念館に行って来ました。実は松阪に嫁いで10年以上経ちますが宣長記念館に行ったのは初めてです。「古事記伝」「玉勝間」「源氏物語玉の小櫛」…教科書の中で知る宣長は学者然として親しみを感じるというよりは近寄りがたい偉人、というイメージでした。しかし今回、実際に宣長自筆の書やゆかりの品々を見て「嘗てこの松阪に生きた人間宣長」を感じることができたようなそんな気がします。やはり読むと見るとでは違いますね。

展示のテーマは「宣長の探究心」。数々の業績を残した宣長の原動力は強く求め深く探るその志にあったという非常に興味深い内容でした。展示室に入ってすぐ左に宣長14歳の時の「円光大師伝」の>写しと天気予報の抜書き「新版天気見集」。筆で書いたとは思えない非常に整った字です。升目や罫線があるわけではないのにまっすぐきっちり書かれています。これで14歳…自分の中学生時代のノートを思い浮かべると冷や汗が。

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展示物のなかでひときわ目を引くのがこの「大日本天下四海画図」です。17歳の時に書いた日本地図。文献を照らし合わせ、修正しながら完成させた宣長のオリジナル地図だそうです。とても細かく地名が書き込まれていて驚きます。私は北陸生まれなのですが、故里の地名を見つけて感激しました。思い出の地を探してみるのも楽しいです。

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宣長といえばやはり古事記。

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こちらには宣長の書き込みがなされています。実際に宣長が之に触れて付箋をつけたり書き込みをしていたのだと想像するとタイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。

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こちらは古事記の世界を図解したものです。
天照大御神を中心に神々の関係を図式化してあります。

書き込みしたり付箋をつけたり図を書いてみたり、宣長の勉強方法は今の学生さんにも参考になるかもしれません。夏休みもあと少しですが少年宣長が何を見、何に情熱を傾けどのように学んでいったのか、ということが順を追って判りやすく展示されているので是非足を運んでみてください。

この企画展は9月13日(日)までです。こちらに載せた写真は全て本居宣長記念館にて現在展示中のものです。写真は許可を得て撮影しました。フラッシュ禁止だそうです。館内の写真を撮りたいかたは一応受付の方に一声かけて頂いたほうがよいかもしれません。

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